BAS-IP クラウドシステムの信頼性、冗長性、およびサービスレベル契約(SLA)
BAS-IP の特徴は、インターホンシステムの完全なソリューションであることです。さらに重要なのは、クラウドインフラの安定性、長期的な製品サポート、そして柔軟なライセンス提供に力を入れている点です。この文書では、公式な企業情報に基づき、BAS-IP のハードウェアおよびソフトウェアの使用における主要なポイントを説明します。
クラウドサービスの信頼性と耐障害性
BAS-IP は、BAS-IP Link Cloud や Link App といったクラウドサービスを強力にサポートする潜在能力を持っています。同社は、タイムリーな問題解決、定期的なデータのバックアップ、および安全なデータストレージを保証します。稼働率保証(例:99.9%)を含む正式な SLA は提供されていませんが、BAS-IP はソフトウェアの高い可用性と持続性を公約しています。
システムの重要な側面として、クラウドが故障した場合にローカルモードでの運用が可能な点が挙げられます。この場合、ハードウェアデバイスは自律的な機能を維持します。つまり、ローカルに保存されたカードやその他の識別子によるアクセス、およびローカルネットワーク内での機器間の内部通信は引き続き機能します。サービスが停止する可能性があるのは、モバイルアプリとリモートサービスのみです。
技術的な問題に対処するための確立された手順があります。アジア地域では、同社はサポートスタッフの営業時間内に、最初の応答時間2分20秒、平均解決時間6時間を約束しています。
保証と製品ライフサイクル
BAS-IPは、システムの長期利用を重視しています。
- 保証期間:ハードウェア製品には3年間の保証が付与されます。基本ソフトウェアサービスには10年間の保証があります。
- サポート:ファームウェアは通常、保証期間と同様に3~5年間サポートされます。スペアパーツは10年以上在庫が確保されます。
- 耐用年数:通常の使用およびメンテナンス下では、少なくとも10年間の運用が期待されます。
ライセンスとソフトウェアの導入オプション
BAS-IPのエコシステムの重要な要素は、Linkソフトウェアです。
- Linkアプリライセンス:1ユニットあたり2台のモバイルデバイスに対して、10年間の無料ライセンスが付与されます。10年経過後は、アプリを継続利用するために新しいライセンスの購入が必要です。
- ライセンスの種類:ライセンスは更新可能なタイプであり、サブスクリプションベースでも提供されます。製品価格は、レベルや機能に応じて異なります。
- ローカル導入:クラウドに依存せず、すべての機能を利用したい顧客のために、オンプレミス(ローカル環境)での導入オプションがあります。
- ネットワーク要件:Linkアプリおよびそのプッシュ通知機能にはインターネット接続が必要です。
役割と責任の分担
システムを効果的に運用するために、明確な役割分担が定義されています。
ローカルインテグレーター:現地の技術パートナーとして、設置、設定、ユーザー研修、一次技術サポートを担当し、ライセンス管理も行います
BAS-IP(クラウドサービス提供者):クラウドプラットフォームの安定運用、アップデート、修復を保証し、ローカルインテグレーターへの二次サポートを行います。BAS-IPはエンドユーザーとの直接のやり取りは行いません。
エンドユーザー(居住者/管理者):日常の操作(呼び出し、アクセスなど)を行い、その他の要望についてはローカルインテグレーターに依頼します。プロジェクト完了後も、サーバー構成、ユーザー設定、機器レベルの技術サポートはローカルサポートの責任です。
UXとリモートアクセス
システムは、居住者や管理者がインターネット接続さえあれば、世界中どこからでもアクセス可能です。これは、ローカル導入でもクラウドベースでも同様です。
地理的に分散されたクラウドサーバーにより、ビデオ通話、通知、制御機能において、地理的な制限はなく、世界中でバランスの取れたパフォーマンスを提供します。